【こんな時は読書】破壊する創造者
読書と編集 千葉直樹です
国際ニュースは散々な感じになっています。日本でクルーズ船をどうするかという問題が起きていた頃、オリンピックは我が国でなんて言っていた人がいた国でも、ひょっとして首都が封鎖されるのではないかという状況。事態は刻々と変わり続けています。
考えてみると、日本でもおおごとになってきたのは1ヶ月ほど前からで、ほんの数週間でこんな状況になってしまうというのもなかなかすごいことだなと思います。
歴史的な状況を目の当たりにしているわけですね。
日々のことに全力を尽くすということが続いていて、ストレスフルな毎日だと思います。ホントに大変。
こういう時は、少しだけ現実から離れて、長い時間に思いを馳せるというのもいいかもしれません。
今日ご紹介する本は、地球の歴史レベルの長さから、今まさに起きているかもしれないことについて考察している本です。
ウイルスというのは、あらゆるところに遍在するものだそうです。もちろん動物の体の中にもたくさんいます。そして、そのシンプルな構造故に、コピーを作るときにエラーが発生しやすく、それが変異という形で現れる。
一般的にはウイルスは体にとっての外敵と考えてしまうことが多いですが、たまたま体に起きることが体の不調を起こすことがあるだけで、さまざまなウイルスの活動は、今、この文章を読んでいる間にも体の中で起き続けているのですね。
そして、この本では、ウイルスは他の生物と共に進化してきた。いや、他の生物もウイルスによって進化してきたという観点で論を進めていきます。
ウイルスの方が他の生物よりもずっと前に発生したわけですから、後者の観点のほうが正確かもしれません。
そもそもウイルスってなんなのだろう?ということを知識として知っておくことで、パニックになりそうな気持ちを抑えることができるかもしれません。
ちょっと分厚い本ですが、勉強になりますよ。