ハンコやめるのバンザーイと言っている人、マイナンバーカード持ってますか?

読書と編集 千葉直樹です

はじめに

タイトルをみて、すぐに意味がわかった人は問題ありません。この先に書いてあることは「そんなことは当たり前だよね」ってことだと思うので、読まなくても大丈夫ですよ。

ん?と思った方は、ひょっとするとハンコの意味ってきちんと考えてこなかったかもしれません。「必要って言うから押してる」って人。

「マイナンバーなんかだめだー」と思い込みたいかたはスルーしてください。これからも人より30倍くらい時間をかけていろんなことをやってください。

これから話すのは別にマイナーンバーカードに特化した話ではありませんが、マイナンバーカードが備えている機能の話ではあります。

ハンコをやめることを考える

ハンコいるからなんとなく押していた方、ハンコなくなったらちょっと手間が減るくらいに思っているかもしれません。

実際に、今みたいなリモートワークを強いられるようになったら、ハンコがじゃまだなあと思っているでしょう。

会社で押すハンコ、これはほとんど意味がありません。単純にルールの問題。決裁しなければならない人が、メールなりチャットなりで「おけ(OKの意味)」って書けばいいだけです。それとほとんど変わらない程度の意味しかないんです。

だから、そういうふうに仕事進めちゃえばいい。

ここまでいいですか?

問題は、本人が承認したことを証明・記録する必要がある場合です。

会社でメールとかチャットを使って仕事をしているんなら、メールアカウントとか、チャットアカウントは会社が作ったものでしょうから、それをきちんと使えていれば会社内での証明・記録はできているでしょう。

ただ、ハンコを部下に押させるみたいに、自分のアカウントとパスワードを人に預けているなんて人は論外です。老兵は消え去るのみ。

銀行印の代わりとなるとちょっと話が違ってきますね。口座を作る時に何かを使って本人確認し、それとセットで印影を登録し、あとでお金引き出すときには引き出し伝票に口座番号と名前と金額を書いて銀行印を押して窓口に出す。

昔は窓口にいるテラーさんが、印影の台帳もってきて、提出された印影が重なるようにして、素早く紙をパラパラと動かして、目視で印影があっているかチェックしていたんです。嘘じゃないです^^;
(追記:台帳じゃなかった。通帳の印影と伝票の印影を目視チェックしてたんだった。今は通帳に印影ないんだけど、通帳と印鑑一緒においちゃダメよ)

流石に今は印影チェックは機械に任せてますけど、基本は同じです。

「えー」って思いません?ハンコ、三文判でもいいんですよ。大量生産の。

だからね、昔は認めのハンコ、枠の部分を自分で何か所か削ったりしたもんです。自分で特徴作るんですね。

でも、今は印影のコピーなんかいくらでもできるでしょう?解像度高いスキャンシステム誰でも持ってますからね。え?持ってない?ひょっとしてガラケー使っているの?

だから、ハンコよりATMで使う暗証番号のほうがマシです。

実際、ゆうちょは窓口でハンコじゃなくて暗証番号使えます。

そういうことです。

え?どういう事?って思いましたか?

ハンコの代わりは何か必要

暗証番号がハンコの代わりになるってことはみんな知っていると思います。ATMでお金下ろすでしょう。あれですよね。

じゃあハンコいらないじゃん。って思うでしょう?

そうです。いらないんですよ。慣習として頑固に銀行が使っているだけのことでね。40年くらい前から廃止してよかったくらいなんです。

なにか高いものを買ったりする時に、実印というのを使ったことがある人もいると思います。実印て、お高い立派なハンコのことでしょう?と思っている人、違います。

三文判でも、役所に行って印鑑登録をしたら、それが実印です。

実印使うときって、印鑑証明がいるでしょう?役所にお金払って出してもらう登録した印鑑の印影を印刷した書類。あれとセットで役所が本人を証明してくれるという建前になってます。役所がこの人ちゃんと存在していて、市民としての権利をきちんと持っている人ですよって証明してくれるしくみ。

重要な契約をするときは役所に証明してもらってるぞってね、自分で証明するわけですね。相手もバックに役所がついているんならとりあえず安心だろって考えるわけです。実は結構穴だらけなしくみですけど、これで社会は回っています。

でも、これ印鑑証明だってハンコだって偽造しようと思えばできちゃう時代ですよ。そりゃやったら罰せられるからね、普通はやらないけど、リスクよりリターンが大きいと思ったらやる人いますよ。きっと。

じゃあどうするのさ。って思うでしょう?

いろいろ問題あってもマイナンバーカード

マイナンバーカード、関係ねえやって思っている人、結構いますよね。普及率が20%台だってどこかで見ました。

マイナンバーは秘密にしなきゃいけないとか、決められたところでしか使っちゃいけないとか、そういう実は些末な問題で普及しないわけです。政治的に反対している人もいますけど、たぶんテクノロジーに疎い人なんだろうなあと僕は思っていますが、そこは僕にとってはどうでもいい。

大事なのはマイナンバーじゃなくて、マイナーンバーカード。

これ、ただマイナンバーが書かれているカードじゃありません。

中に暗号を作るコンピュータと証明書と言われるデータが入っています。嘘じゃないですよ。あんな薄いところにコンピュータが入っているんです。もちろんパソコンみたいになんでもできるコンピュータじゃないですけど。

これとセットでJPKIというのがあります。公的個人認証サービスといいます。

マイナンバーカードの中の証明書を提示すると、JPKIがこの証明書は有効だよって確認してくれるという感じです。

証明書のデータの中には暗号を作るための鍵となるデータも入っています。

この鍵データを使うと、自分が作る書類を暗号化できます。暗号化した書類を見る人は、JPKIにこの人のもう一つの鍵をちょうだいと言ってもらって、書類を復号化して中身を見ることができます。すごく単純化しちゃってますけど、だいたいそんな感じ。

2つの鍵が出てきましたけど、これ、Aの鍵で暗号化するとBの鍵じゃないと復号化できないような鍵なんです。公開鍵暗号方式といいますが、難しい話は長くなるのでやめます。書類にまた別の本人証明書くっつけて、暗号化することを電子署名というと考えてください。

この仕組使うと、JPKIが、本人が作った書類だよって証明してくれるんですね。

暗号はそう簡単に破れないことが数学的に証明されています。破れないと言うか、破るのにとんでもない時間がかかるということが証明されているんですが。

ハンコの代わりに電子署名を使うと、本人が署名したことを証明できる書類が作れるということ、なんとなく理解できたでしょうか。

(こういう端折った話すると、暗号警察みたいな人が文句言うんですよ。わかっているんだったらもっとわかりやすく説明して広めてくれな)

マイナンバーカードじゃなくてもいいんです

マイナンバーカードは公的認証に特化して使われています。今は確定申告くらいですかね?

テクノロジーに疎い人たちが、マイナンバーを問題だーと言って、寄ってたかって使えない仕組みにしちゃいましたからね、システム的には問題がないとは言えない。でも使いましょうとなったら結構使えるんですよ。

マイナンバーカード持っていて、ちゃんと使える人はとっとと10万円もらえちゃったりするんです。ほんとは。

まあ、それは置いて、この手の署名用の証明書って、民間の会社でも扱っています。証明機関もあります。JPKIと違って国際的に通用します。

本人証明とはちょっと違いますけど、このページ見ているってことは、正しいサーバにアクセスしていて、やりとりは暗号化されているんです。証明書も見ることができますよ。ぜひ確認の仕方をググって確認してみてください。

まだ普及段階にないので個人の電子証明書はちょっとお高いですけど、みんなが使うようになったら使える価格になってくるでしょう。

企業では、こういう電子証明のシステムを導入することによって、他者との取引においてハンコレスを実現することができることになります。もちろん双方が合意しなければなりませんが。

紙のやりとりと比べたら、30倍くらい早いです。30倍に意味はないですけど。

契約書が郵送で往復することを考えたら、社内決裁に要する時間以外ほとんどかからないと言っていいでしょう。決裁が早ければ分単位で契約手続きが済んでしまいます。

ここまでくると、???という人が結構いるのではないでしょうか?

ITリテラシーの問題

電子文書、電子署名がきちんと理解できるためには、電子文書がどういうものかきちんと理解している必要があります。

ペーパーレスの概念では不十分です。

電子署名した電子契約文書を双方一通ずつ持つなんて考えているとしたら、それは紙と変わりません。

この辺に今のITリテラシーの壁があると感じています。

本質的な問題を学ぶ入り口として、僕が推奨しているのはGmailです。

すでに古いメッセージングシステムであるメールを踏み台にして、段階的にクラウドベースの新しい文書の世界について実践しながら学んでいくことができます。

ここから宣伝

Gmailの他のメールとの違いからはじめて、これまで話してきたようなITリテラシーを強化していく入門講座を開いています。

近々のオンラインイベントとしては、こちらを設定しています。

Gmailを学びなおそう ~新しいリテラシーの鍵~(4/25 13:00~)

このイベント以外にも随時オンライン講座を実施しますので、ご希望日程等を添えてこちらからお申し込みいただくこともできます。

働き方がどう変わっていくのか、講座を通じて話し合うことができたらいいなと思っています。

Follow me!

読書と編集のオンラインスクール

いつでも受講できる講座を用意しています!