ビデオ会議が当たり前になって変わったこと
読書と編集 千葉直樹です
ちょっとだらけていました
会社員の頃は、朝、髭をそって顔を洗って着替えてというのはもちろん当たり前だったのですが、通勤しなくなって、外出する時以外はちょっとサボることが多くなっていました。
顔くらいは洗うのですが、髭剃りをサボったり、服装も結構適当な部屋着だったり。
僕は数年前からZoomなどのビデオ会議は使っていたのですが、もっぱら趣味の世界で使うもので、一般に広がるにはまだしばらくかかるのだろうなと思っていました。
しかしこの状況です。コロナ問題が発生して、あっという間にビデオ会議が普通になり、一般の人の間でもビデオ通話が普通になりましたよね。
家だからといって変な格好ではいられなくなりました^^;
テレビ電話のこと
僕は「テレビ電話」というのはそれほど誰もが使いたいものではないのだなと思っていました。
というのも、このテレビ電話というコンセプト、前回の大阪万博で一般にデモンストレーションされていたし、さすがに技術的に普及に時間がかかったものの、スマホが出たことでコスト的なハードルもどうにか下がってみんなが使うのではないかと思っていたのにぜんぜん普及しなかったのです。
僕は小さい頃からいつかはそういう時代がくるんだろうと思っていたので、普及しないということは使いたいと思っている人はいないということなのかなと思ったわけですね。
でも、この半年であっという間に普及してしまいましたね。
よく考えると、テレビ電話という考え方は、「電話」というメタファの拡張でしかなかったのですね。もっぱら1対1で話すもの。これだけだったら別に音声だけつながればいいのですよね。
これが、テレビ会議ということになると話は変わってきます。
複数の人が話すわけですから、やっぱり顔が見えたほうがなにかと都合がいい。電話会議もやったことがありますが、手軽である反面、誰が話しているのか頭の中で整理しながら会議を進める必要があって、頭の情報処理負荷が高いものなのです。
今回のコロナは、一気にビデオ会議を普及させました。みんな使わざるを得なかった。
で、使ってみると案外違和感がないということもわかってきたのですね。
電話で済む程度のことはメッセンジャーを使い、直接話すならビデオ通話というふうになってきました。1対1のときでも普通にビデオ通話使うようになってきました。
もちろん、仕事の場合はパソコンなどを使っているケースが増えたということもありますね。向かっている画面でそのままビデオ通話できるのですから、電話よりよほど楽なわけです。
たぶん、ハンズフリーで会話をすることが案外快適だということをみんな知ってしまったのですね。
今はZoom飲みなんて変な言葉がありますけど、そんな特別な言い方はなくなってしまうでしょう。なにか飲んだり食べたりしながらおしゃべりをするなんて当たり前のことですから。
まあ、そんなわけで、テレビ電話はちょっと形を変えてやっと普及し始めたのですね。
変わったこと
で、本題です。
だれもがビデオ通話を使えるようになったので、仕事でもプライベートでも普通にビデオを使うようになりました。
僕はもともとそういう技術を広めることを仕事にしようとしていたので、もちろん積極的に使うようにしています。
すると、家にいてもある程度きちんとした格好をしなきゃと思うようになりました。
今は個人事業主として仕事をしていますから、土曜日曜は関係ありません。いつでもビデオ通話で打ち合わせということが普通になりました。
そんなわけで、朝起きたらきちんと身支度をするようになりました。
家で仕事をするということで、一時は寝起きの姿みたいな格好で一日を過ごすことが増えていたのですが、今は違います。もちろん、会社に行くよりはラフな格好ですけど。
自分の意思で日常的にきちんとした格好をできるようになったというのは、やっとサラリーマン根性が抜けたということかなあと思ったりします。
こういう細かい気持ちの変化が、働き方を変えていくのでしょう。
テクノロジーを普及させる方法という観点でも、学ぶことの多い変化だなと思います。
僕が活躍できる場所は、こういう生活の中のきめの細かい変化を取り入れるお手伝いなのかもしれないな。