「ライブ」の価値は変化する

読書と編集 千葉直樹です

仮想現実・拡張現実・現実

僕はITに関する新しいものに興味が強いので、最近徐々にカタチになり始めているxR(xの部分にVとかAとかが入る)のことも興味を持って見ています。

正直なところ、まだ早い段階ではあって、新しいものが好きな人がいろいろチャレンジしている段階。僕のこれまでの経験で言うとインターネットが普及する前のパソコン通信みたいな時期かなと感じています。

そう言ってもピンとこないかも知れませんが、一部のマニアがさまざまなチャレンジをしている頃で、こういう言い方はなんですが、パソコンを使っているとオタク(今よりもずっと偏見が大きかったです)と呼ばれる時代でした。そんな時期にかなり似ているのです。

その後の展開を見ると10年ほどで仕事でインターネットを使うのが普通になり、さらに10年ほどでスマホでほとんど意識せずに一般の人がインターネットを使う時代がきたという流れです。ざっくりですけど。

技術の普及速度はどんどん速くなっているので、そんなにかからないでxRを普通に使う時代がくるのだろうと予想しています。

で、そういう仮想の世界と対比して、現実の世界がどうなるのだろう?ということを考えます。

もちろん僕たちが生きている世界は現実の世界ですから、それがなくなることはないと思いますが、変化するものはあるなと思うのです。

タイトルに「ライブ」と書きました。これ、人によっては芸能音楽関係のライブのことを考えると思いますが、もう少し広く考えると、野球とかサッカーとかの試合観戦も入れられます。他にも実際にそこに足を運んで観るものを含めてもいいかもしれません。

僕の世代は、結構この「ライブ」に価値を置いてしまいます。やっぱり現場にいかないと。って感じ。

でもいろいろ考えてみると、その感覚だと時代に取り残されかねません。

例えば、映画。これは仮想の世界だと思いますが、この中では結構大きな変化がありました。大きな産業だった時代があって、でもテレビの影響を受けて衰退し、新たな付加価値をつけて復活し……

たぶん、ここにxRの世界が入ってきます。

ちょっとVRを体験してみるとわかりますが、これは体感がまるで違うものです。今は映画館に大きな画面を楽しみに行くというところがあると思いますが、大画面体験という意味ではVRの方が上質だなと思います。

まだHMD(ヘッドマウントディスプレイ)が無骨で快適とは言い切れないのですが、テレビよりはずっと没入感があって楽しめます。

そして、音楽ライブ的な面でみると、かなりびっくりする変化があります。

音楽ライブって、実はかなり受動的な体験です。ライブ会場に行く高揚感をちょっと置いて、冷静に観ると基本的にはパフォーマーと見たり聴いたりする観客側がはっきり別れている。

最近はさまざまな工夫で参加感が高まってはいるんだけれど、この構図はあまり変わっていないのですね。

パフォーマーが持つ技術とかセンス、カリスマ性みたいなものはこれからも変わらないでしょうけど、参加するというカタチはxRで大きく変わるような気がします。

VRのライブ、まだ一部の人しか体験していないですけど、なかなか興味深いものがあります。

観客は観客としていることもできますが、その場を作る側として参加できる可能性が出てきます。

例えば、映像作り。会場の中でカメラマンとして映像を作る側として参加している人がいます。仮想の世界で自分が動き回って映像を作っている。

これ、言葉で説明するのは難しいのですが、誰でも自分視点というのはあるわけで、それを他の人に見てもらうということもできるのです。体験の体験みたいな感じ。

スポーツ観戦ですぐにできるようになりそうなのは、選手視点での観戦ですね。自分がサッカーのピッチで動き回る感覚。もっというと、自分がピッチの中にいて試合を観るような視点もできるようになりそうです。

そう考えると、現地で観戦する以上の価値が出てくるかもしれないわけです。

野球観戦のために球場に行くのは楽しいですが、試合を細かく観るにはテレビのほうがいいかもと思ったことはありませんか?実際、球場でラジオを聴きながら観戦するというのはわりとあるみたいです。

そういえば僕が10代の頃にはフィルムコンサートというのがわりとありました。ライブの映像を映画館などで観るんです。今でも同じような形態はありますね。最近ではサザンのライブを映像配信したのが話題になりました。こんな状況ですから、家でテレビ画面で観るということに価値が生まれている。

テレビはあまりにも画像も音声も解像度が低すぎますから、代替感は否めないけれど、なかなかライブ会場に行くのが難しい人たちにとってはこれは大きい出来事だったはずです。

仮想現実での体感はもっと上質です。それが10年くらいのスパンでは当たり前になるでしょう。

なにが言いたいかというと、「ライブのほうが良い」を説明するためには、なんとなくではなくて、仮想の方を見て、もっと際立った良さを発見する必要があるということなのですね。

これは現実から仮想現実の間がグラデーションになっているということを意味しています。

そして、それが説明できるところにビジネスチャンスがある。

コロナ後の世界は微妙に変化している

このグラデーションの両極端で物事を考えてしまうことが多いですが、たぶん変化はこの中間的なところにたくさん起きます。

携帯電話がスマホに進化して、電話ではないものに変化しているような感じ。

10年後にはテレビ放送はあるけれど、家にテレビはないというようなことになるかもしれません。

「ああ、おじいちゃんの家で見た。あんなのみんな家に置いていたの?じゃまじゃない?」

と子供達は言うでしょう。

そして、映像体験は今よりもっと日常に溶け込んでいて、今よりもっと細かく「ライブ」体験を区別していることでしょう。そこにはさまざまなビジネスが生まれているはずです。

現実の旅行の価値はもちろんあるけど、仮想現実の旅行の価値も生まれてきます。

気がついたらそれが当たり前になっているような変化になるでしょう。

今のコロナ禍はそういう変化をもたらすものなのかもしれません。

「ライブが絶対!」と「ライブに行けなくて悲しい」というのは今感じているだけのこと。もっと楽しくて面白いものが生まれてきます。

そういう変化を楽しめる感性を保っていたいですね。

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