インドの映画を見て考えた

読書と編集 千葉直樹です

懐かしの映画

「ムトゥ 踊るマハラジャ」という映画。懐かしいという方もいるのではないでしょうか?

1995年の映画です。

インドの独特の世界観や表現が面白い映画で、わりと流行ったような気がします。

予告編はこれ。

リマスターされて、画像がけっこうきれいになっています。

ロマンティック・コメディという言葉があたっていますが、終盤の世界観がかなり興味深いのです。

インドの人の考え方の一端が垣間見える

インドと言っても広いし、人が多いところですから、一般化して考えるのは無理がありますが、僕から見るとインド的と思う世界観に、かなり前に見た印象とちょっと違う感じがしたことがありました。

まず、マハラジャが持っている資産とか権力、権威についてちょっと考えました。

もちろん、映画ですから現実をそのまま表しているわけではないし、25年も前ですから状況は違うのでしょうけど、たぶん相変わらずなのは日本人には想像がつきにくい格差ではないでしょうか。

日本の基準でいいとか悪いとかいうのはナンセンスなので、それは置いて、良いマハラジャは領内の人々を大切にするというのを、食べ物やお金や土地を配るという表現で表しているところが興味深い点のひとつ。

それだけ大きな富を持っていることを表しているわけですが、実際にそういう世界なのだろうなと思うのですね。

去年の暮に出版のお手伝いをしたこの本を読んで、少し現実のものとして考えることができたからかもしれません。

本の校正・校閲の過程で、掲載写真がどこだろう?というのを結構調べたのです。インドのことも少し詳しく調べました。もちろんあれだけ複雑な国ですから、簡単に理解ができるわけではないのですが、現代でもマハラジャがいて、相変わらず大きな富と権力を持っているのだなあという印象が残りました。

だから、映画のように領内の人に施しをするというのは現実的ではないとしても、一般民衆からみてそういう雲の上のマハラジャはいるということなのでしょう。

そして、もうひとつ面白いなと思ったのが、良いマハラジャが陰謀によって陥れられると、それは自分の徳のなさが原因であるとして、出家してしまうところです。

ブッダが王室の出であることは有名ですが、今でも富よりも上に出家するという考え方があるらしい。もちろんそんなことをする人はまずいないでしょうけど。

出家をしたら、樹の下で暮らすというのが理想のようです。

これ、荒唐無稽な感じがしますけど、このイメージ、いろいろな情報を含んでいるなと思いました。

それはまず、樹の下で野宿することができる程度の気候であることですね。お釈迦様もそういう気候の中で活動されたのでしょう。

それから、どの程度かはわからないけど、聖者は基本的には尊敬されていて、案外食べるのに困らないくらいは一般の人たちから施しを受けられるのではないかということです。

これ、日本ではお地蔵様に食べ物をお供えすることと同じなのかもしれませんね。

そうやって聖者が生きていける程度には豊かである(もちろん日本基準とは違いますけど)ということですね。

そこで生きている人の気持ちはもっと複雑でしょうけど、案外そういう原初的な価値観が遠く日本まで伝わっているのかも知れないなと思いました。

まあ、役者かエキストラかわからない人の数には圧倒されます。それだけでも簡単に理解できる国ではないな。なんてことも考えました。

世界は簡単に理解できるものではないから、あらゆる面で予断は排除しなければならないとも思いました。

そんなことも考えさせてくれる面白い映画ですよ。

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