Windowsパソコンでマイナンバーカードを使うなら本番前にテストをしよう
読書と編集 千葉直樹です
Windowsのちょっとした変化に
弱すぎるシステムであることに注意
Windowsのアップグレードをしたら
案の定動かなくなった
Windowsは、月に一回のセキュリティアップデートの他に、年に2回、ちょっと大きめのアップデートがあります。ちょっとというのは少し違うかな?バグフィックスレベルのアップデートと違って、機能アップが主たる目的で行われるものですね。これをアップグレードと呼びましょう。
アップグレードは、機能に変更があるので何らかの不具合が付き物ということもあり、仕事でバリバリ使っているマシンではちょっとやりにくい。少なくともリリースされてから世の中の評判を見てやるという感じです。新しい機能がいらなかったらやらないという考え方もあるのですが、よほどの問題がない限りは順番にアップグレードしておいたほうが、将来自分が必要とする機能がリリースされたときに問題が起きにくいので僕は仕事に支障がないタイミングでやるようにしています。
今回、今年の春にリリースされたアップグレードをしてみました。
アップグレード自体はダウンロードに30分くらいかかって、実際の更新作業に15分くらいかかるという感じで、それほど重たくはありませんでした。
動作も良好で、特に違和感のあるものはなく、とりあえずひと安心。
でも、ちょっと覚悟しておいたことはありました。
それはマイナンバーカードを使う処理です。
たぶん動かないだろうなと思ったら、案の定動きませんでした。
マイナンバーカードが読み取れないとき
カードリーダ関連のソフトを入れ直す
今回はマイナポータルでログインを試すと、カードが読み取れないエラーになりました。
これはよくあるパターンなんです。
ググってみるとマイナポータルに対処がだいたい出ています。
ざっくりこんなことをやる必要がある。
- カード読み取りサービスの自動起動設定
- ブラウザに対応した読み取りツールの再セットアップ
- カードリーダ対応のドライバの再インストール
- カードリーダの読み取りツール(謎)の再インストール
今回はこれらをやってマシンを再起動したら読めるようになりました。
使っているカードリーダがちょっと古いということもあるのですが、カードリーダ関連のソフトが地味に更新されていて油断がなりません。更新するのはいいんだけど、自動でアップデートするようにしてほしいですよね。
まあ、そうはなっていないし、たぶん作りが古くて今のWindowsの仕組みにあっていないのでしょう。ちょっとした変更で動かないということがよく起きるのです。
今はマイナポータルがあって、すぐに動作テストができるのですが、以前は確定申告くらいにしか使わなかったので、年末くらいに事前の読み取りテストをしていました。年に一回だと絶対動かないのです。
そんなわけで、事前に周到に準備をして、余裕を持って申告するようになりました。
そういう経験から対処も慣れたもので、とりあえずいろいろインストールし直せばいいんでしょ?って感じ。
こんなふうに予測可能なわけですから、きちんと考えて問題が起きないようにできそうなものですが、お役所もメーカーも根本的に対処する気はないらしい。そこがとても残念だなあと思うのです。
まあ、卵が先か鶏が先かということになるのですが、最初からユーザビリティの設計ができていたらこんなことにはならないはずなのです。これが日本のメーカーとかシステムベンダーの限界なのかもしれません。
というわけで、対した用もないのにマイナポータルにアクセスするという、妙なことをやっているというお話でした。