ITが難しく感じるのは本質が情報の整理だから
読書と編集 千葉直樹です
パソコンもスマホも
上手に使う人は情報が整理できる人
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IT音痴な人はそもそも情報が整理できていない
ITというと技術的なことだと思っている人がいます。確かにIT=Information Technologyであって、技術なのですが、これが苦手という人は、「技術」という言葉について誤解している事が多いと思います。
本を読んだり、人と話したり、単に考えるということにも技術があります。そういうことを磨いてきた人もいるでしょう。そういう意味での技術とITとは何が違うのでしょうか?
僕がこれまでに出会ってきた様々な人の中で、IT音痴と感じる人は大抵の場合情報の整理を苦手にしているようです。
ITが苦手という人でも、情報の整理が上手な人はほんの少しコツを覚えるとどんどんITを使いこなすことができます。
自分の仕事に真摯に向き合ってきた人はちゃんと情報の整理ができます。なんとなく「あの人は仕事ができる」という言い方をしますけど、できる人は大抵そうです。違う言い方では「論理的な思考ができる」とも言います。
情報の整理とか論理的な思考と言うと、難しいですね。
すごく簡単に言うと、「物事の理由を考えられる」ということではないかと思います。
きちんと理由の分析を行うことができずに、感情的な反応を繰り返すだけの人もいます。
さあ、あなたはどっちのタイプでしょうか?
手帳好きが多いのは
手帳が大好きという人、けっこういます。
その裏には、自分に関する情報をきちんと整理したいという欲求があるような気がします。そして、多くの人はどの手帳も上手に使うことができずに様々な手帳を渡り歩きます。
手帳の使い方を指南するセミナー、検索してみると結構あります。それだけニーズがあるということですね。そして、セミナーをやれる人は手帳についての情報整理がきちんとできている人なわけです。
そういう人はITが得意という程ではないにしても、自分が思っているよりは上手に使っているものです。
「情報」は気づきにくいものです。それを整理するのですから簡単なわけがありません。
手帳はそういう気づきにくい情報を目に見える形にする器なのです。手帳を渡り歩く人は情報の存在に薄々気づいているのですが、まだしっぽを掴んでいるという状態ではないのでしょう。
そういう情報を扱うものですから、ITはわかりにくくて当然なのかもしれません。
情報の扱い方を学ぶためには
情報の取り扱い方というのは、漠然と暮らしていても身につかないものです。仕事などで必要に迫られてやったことがある方は案外いるのですが、すでに整理されている世界で漫然と情報を扱っていると気づかないのです。
「情報」に気づくには、日頃から「なぜ?」と考えて、その理由を明確化する努力が必要です。理由の明確化は情報を分類することにほかなりません。
理由がわかると、「それをどうするか?」を考える第一歩になります。
そして、そういう風に情報を整理するとそれを道具に引き渡して管理させることができるようになるのです。手帳もその道具のひとつと考えることができるでしょう。
ITはそのためにあります。情報を自分から分離して道具に渡すことができると、より高次の思考ができるようになるのです。
その道筋をたどることは本質的に自分にしかできません。他人にお願いできるのは情報を引き出すヒントを貰うことと、引き出した情報の整理方法を教えてもらうことです。それはなかなか難易度の高いことだから、端的に言ってお金がかかります。
とっかかりがどうしてもわからないなら、なんらかのコストを負担するしかないのです。「なぜ?」を繰り返して地道に学んでいくか、お金を払ってコツを教えてもらうか。
ITを使えるようになると、自分の力を何倍にもできます。それに気づいている人といない人の間で差ができてしまうのは仕方がないことなのです。
やりかたは人それぞれですが、つまるところそういうことなのです。
さて、あなたはどうしていきたいですか?
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