40年くらい前に戻ると考えてみる~未来のことを考えるために

読書と編集 千葉直樹です

ANAの苦境、首都圏の終電繰り上げ、ちょっと前から話題になりはじめたコンビニの夜間閉店などのニュースから、この先どんな世界になるのかをちょっと考えてみました。

これら3つのニュースから僕が連想したのは40年ほど前のことでした。

40年前に同じようなことが起きたというわけではなくて、これらの業界が一旦40年ほどまえの状況に戻る感じになりそうだなということです。

40年ほど前、飛行機に乗るというのは結構特別なことでした。僕の周りには飛行機に乗ったという人は殆どいなくて、もっぱら移動は鉄道で行っていました。まあ、移動量が増え続けていたところは今とは状況が違うわけですが、飛行機に乗る人の数は今の減少した状況と似たようなものか、今のほうがいくらか多いかなという感じではないかと思います。僕の直感で、詳しい数字を調べたわけではありません。

そんな感じですから、海外に行ったことがある人は少数で、新婚旅行にハワイに行くというのが流行りはじめた頃だった気がします。国際線が思いっきり縮小した今と似た感じ。

首都圏の終電の状況はまだ中学生だった僕にはよくわからないのですが、40年の間に終電の時間が繰り下げられる報道を何度か見た気がするので、これもたぶん繰り上げが行われると戻る感じじゃないかと思います。

コンビニはというと、全国に広がりはじめた頃。セブンイレブンがその商号通りに朝の7時から11時までの営業でした。

そこからどう変化したかを語るよりも、それくらいの時代にどんな暮らしをしていたかということを思い出してみようと思います。

まあ、おしなべて貧しかったなと思います。今とは比べ物にならない感じ。もちろん食うに困るような時代ではありませんでしたが、今普通にスーパーに売っているものの半分くらいはなかったような気がします。食卓に肉がのるというのも今と比べたらずっと少なかったし、選択肢も少なかった。北海道と言えばジンギスカンですが、人が集まる特別な時に食べる他に、数ヶ月に一回家でも食べるくらい。ケーキは誕生日くらいしか食べられない。お菓子の種類もずっとすくなくて、さまざまなお菓子が家にあるという感じではありませんでした。

旅行に行くというのはそれこそお盆と正月で、だいたい親戚のところに行く。それ以外に中学生だった僕は新聞配達で貯めたお金で夏休みに鉄道旅行をするという事がありました。中学生なので宿泊施設を使うなんてことはなくて、夜どうし列車に乗っているか、駅で夜明かしするかという感じ。田舎の駅ほど24時間空いていたものでした(これは都会中心でダイヤが編成されていて、田舎ほど夜中に列車が通過する状況だったから)。

家に車があるというのが徐々に珍しくなくなってきていました。女性ドライバーはまだ少いというか、免許を持っている人自体があまりいなかった。

国鉄は破綻寸前。それでも地方も含めて交通網としては今よりずっと充実していました。航空料金は北海道から東京が往復で5~7万円が通常の料金。

まあ、僕の家は豊かな方ではなかったのも確かなのですが、だいたいこんな生活だったと思います。

今の便利な生活と比べたら慎ましいものですが、それですごく不便とか困るということも案外少なかったと思います。案外やりたいことをやっていました。

これ、そう思う人とそうじゃないと思う人がいると思うのですが、今、ミニマリスト的な生き方が流行ったり、菜食主義が流行ったりする状況にちょっと似ているようにも思うのです。自動車を運転する必然性もなくなり、交通インフラは公社化したほうが合理的かもしれず、ビジネス需要が激減する結果航空料金も格安は存在しなくなるかもしれません。

もちろん、自分の意思でそうするか状況がそうなのかという違いはあるのですが、結果的に似たような暮らしぶりになるのかもしれないと思ったりします。

何が言いたいのかというと、貧しくなるというよりは価値観が変化してしまって、苦しいとかそういうものではないのではないかということです。むしろ、これまで価値があると思ってきたことに価値がないと考える人が増えてくるということなのではないかと思うのですね。

だから、この状況をやり過ごしたらまた元に戻れるというのはちょっと違うかもしれません。

40年前と大きく違うのは、今はネットの発達によって比べ物にならないくらい「知識リッチ」な状況にあるということでしょう。知識を得るためのコストがとても低くなっているのです。これは様々な知識がコモディティ化しているということでもあって、これからの豊かさの指標はいかに価値ある知識を持っているかということになるかもしれません。実体験の価値はどんどん高くなるでしょう。

と、ここまで考えてきて、小学校に入学した頃のことを思い出しました。1年生のときの担任の先生が飛行機に乗ったときのことを嬉しそうに話してくれたのです。そのころの主力はボーイングの727(セブンツーセブン)で、千歳から飛んで、木更津上空からS字旋回をして羽田に着陸する様子でした。小学1年生の頭にこれらのキーワードを刻み込んだ体験。これは価値があったのだなと思います。

具体性には乏しいですが、これから先を考える時、似た状況の昔のことを思い出すとヒントが拾えるかもしれません。

そうだなあ。こち亀の昭和のときの話はとても参考になりそうですよ。

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